セメント系固化材と6価クロムの関係*前編*

2017-10-13

こんにちは。ブログ担当、ウエダです。

今日は、セメント系固化材と6価クロムの関係について話していこうと思います。

またまた、ちょっと長くなってしまいましたので、前編・後編と2回にわたって書いていきます。

 

まずは、セメント系固化材とは何ぞや、というところからいこうと思うのですが・・・

 

*weblio辞書より

土の力学的及び物理的性質の向上を目的に、セメントの水和反応によって化学的に土を固化するために

用いられる、セメントを主成分とした土質安定処理材の事。地盤強度の向上、干拓埋立地等の

軟弱地盤の強化、ヘドロ、汚泥の処理、現場発生土の有効利用等に効果を発揮する。

 

ちょっと素人には分かりにくい文章ですが、要は土を固くするもので、弱かったり、

水分の多めの土の有効活用にも使われる、ということかと思います。

 

固化材の場合、母体となるセメントにはJIS規格があるのですが、

固化材自体にはJIS規格はないんだそうで、各社の工夫によって地盤のいろんな状況に

対応できるように、一般軟弱土用だったり、高有機質土用(腐植土など)だったりと

いろんな商品が生まれてきている状況のようです。

そんないろんな固化材の商品の中に、特殊土用とカテゴライズされているものがあります。

これが、弊社HP内でも出てくる、6価クロム溶出低減型のタイプで、

土との相性で6価クロムが溶出しやすいと言われている、火山灰質粘性土

(いわゆる関東ローム層など)で使用する場合でも、6価クロムが溶出しにくいよ、

と言っている商品ですが、実はこのタイプを使用しても、

100%6価クロムは出ないよ~と言えないのが現状です。

 

そもそも、セメント系固化材を使った時に、なぜ6価クロムが溶出する可能性があるのか。

考えられる原因は2つあります。

 

一つ目の原因。

セメント系固化材の母体となっているセメントの原料の一つに石灰があります。

天然の石灰の中には3価クロムが含まれています。3価クロムは、人の体の中にも含まれており、

食品にも入っていたりします(ひじきなど)。3価クロム であるうちは全く問題ないのですが、

セメントにする段階で、1450℃という超高温で焼かれる時に、

その人為的な圧力により6価クロムに変わります。

 

二つ目の原因。

それは、産業廃棄物の処分先として、セメントの原料という行き先があるという現実。

セメントの原料内には、国が定めた基準値内の有害物質も含まれています。

この件は、後日別途記載したいと思っていますが、二つの原因によって、

セメントには6価クロムが含まれる結果となります。

そして、それを母材としているセメント系固化材にも、当然含まれることとなります。

 

セメントをセメントとして使う場合、コンクリートとして固めて使っていますので、

完全に固まっていれば基本的に安全にコンクリート内に保管されるのですが、

セメント系固化材として使う場合は、土と混ぜて使います。その分量は、その土壌ごとに異なり

状況も様々。それぞれの土地でいろいろな土質がありますが、その土との相性次第で、

6価クロムが溶出される可能性があることが、研究の結果分かっています。

 

後編へ続きます。

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